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No Pain, No Gain~限界への挑戦
今回のコロンビア滞在の目的の一つにカミさんのUSビザの取得があったのですが、その時の様子を。
一般的に中南米諸国にある米国大使館には朝から長蛇の列ができているのが通例なのですが、これは米国へ入国する為のビザの取得を申請する人達です。 今回、自分もその列に並んでみて、彼らの米国への憧れの強さを実感すると共に、米国の排他的な態度も同時に感じました。 結論から言うと、コロンビアの場合、申請した人の7から8割はビザの取得を拒否されています。朝、7時過ぎに列に並んだ時には、それぞれが米国に対する熱い思いを語っていたのですが、インタビューが終わり、外に出てくる人達のほとんどが暗く沈んでおり、中には泣き叫びながら出てくる人も結構見ました。実際に拒否された人の中には十分な「経済的余裕がない」という理由で拒否された人が多かったように思います。特に学生ビザを申請した10代の学生が発給を拒否され、絶望的な表情で大使館をあとにする姿はかわいそうで見てられません。 拒否される理由は様々なのでしょうが、まず最初から米国はコロンビア人を入国させないようにしているという点です。それは申請料からも分かります。全世界共通とはいえ、コロンビア人にとって申請料100ドルは高すぎます。月の最低賃金が200ドル前後の国にとってこの金額は途方もない数字です。それにインタビューの日時を申し込むのにも約20ドルの料金を課します。日本のようにインターネットでの申請はできなくなっているのです。当然地方からの申請者は交通費にホテル代を加えるとかなりの金額になります。ここまでしてようやく面接を受けることができるのです。 結局この日、自分は大使館の外で約7時間も待たされたのですが、面接を受けた家内によると昼食時には担当者が食事に行ってしまい、20以上ある窓口の3つ程しか開いていない状況だったようです。やっとの思いで受けた面接でも、かなりプライベートなことまで聞かれたということでした。自分の時には、「アメリカ映画で好きなものは何ですか?」「スパイダーマンです。」とかなりフランクな面接だったのですが、ここコロンビアではそうはいかないようです。これも「麻薬国」としての負のイメージが強烈に影響しているようです。 彼女対しては本日、無事にビザが発給されました。あれだけ拒否されている人を見ていたので実際に彼女がビザを受け取るまで安心できないかな?と思っていたのですが、無事に発給されてほっとしました。 今回の家内の話を総合して、結婚していること、それから自分の国籍が「日本人」であることが大きく影響しているような印象を受けました。特に私の銀行ステートメント等はまったくチェックされなかったようですし。 発給されたコロンビア人の多くは、フィアンセビザおよび相当な資産家の人達の観光ビザおよび子息の学生ビザばかりです。この辺りにも不公平を感じますね。 PR この記事にコメントする
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