敗れざる者達に対する振る舞いというのは、時として強烈な嫌悪感や不愉快さを与えるものです。
そういった意味では、今回のWBC。勝利の後にマウンドに自国の国旗を立てたり、派手なパフォーマンスは、特に国対抗の試合の場合、相手に対する侮辱を表すことにもなりかねないのです。
人の発言は黙って聞き、それによって生まれる闘志は可能な限り内に秘め、しかし相手が身震いするほどに強烈な"負のインパクト"を与える。
ある意味、勝利に対する美学の違いなのかも知れません。
"黙って勝つ" イチロー選手が初回から見せた"鬼の形相"見ました?ヒットもさることながら、いきなりの盗塁。相手に対して無言のプレシャーを示したのは確かです。
その後もキッチリ結果を出して、最後の打席となった第5打席は"完全に一発を狙ったスイング"結果は三邪飛でしたが、相手バッテリーにとって、出来る限り相手にしたくないバッターだなということを示すには十分過ぎるほどの"パフォーマンス"
ある韓国主力バッターが言った「日本には2度勝った。だから日本は自分達より上だとは思わない」といったコメントを聞いて、この先、まだまだ"アジア最強は日本"という事実は変わりそうもありません。
勝つ美学、そんなことを思った昨夜の試合でした。

PR